今年も入門ゼミで陶芸をやりました

 矢田です。
 今年も二回にわたり入門ゼミで陶芸をやりました。陶器が出来上がるまでには、
「粘土による成形 → 乾燥 → 素焼き → 釉薬(ゆうやく)による色付け → 本焼き」
という手順が必要です。

 一回目では「粘土による成形」までをやりました。まずは粘土に適度な水分を含ませて、耳たぶぐらいの硬さになるよう、こねる作業から始めるのですが、この「適度な」が意外に難しいらしく、水分が足りず捏ねれば捏ねるほどひび割れを起こしたり、逆に水分が多すぎてベトベトになるなど、今年も学生たちは粘土の扱いに苦戦していました。それでも何とかそれぞれの作品の形が出来上がりました。

 その後、自然乾燥と素焼きを経て、二回目では「釉薬による色付け」をやりました。釉薬にはガラスの材料である珪石とガラスを熔かす働きをする長石が含まれていて、その溶けたガラスで表面を覆うことによって強度を高めるとともに、着色することによって見た身を美しくします。釉薬の種類によっては流れやすいものがあり、付けすぎてしまうと、本焼きの後、窯の床面と作品とが接着してしまい、完成を目前に壊さざるを得なくなります。釉薬を付ける際にも慎重さが必要となります。

 本焼きの結果、残念ながら一つ壊すことになりましたが、そのほかは何とか完成まで漕ぎ着けました。

作業風景①

作業風景②

粘土による成形後の作品

素焼き後の作品

釉薬による色付け

本焼き後の作品