時代と世界を見据えた教育を
愛知大学は、1947 年に中部地区において他の大学に先駆けて「経営学」と「会計学」に関する講義科目を開講いたしました。その後、1963 年4 月には法経学部に経営学科が設置され、1989 年4 月には法経学部から独立し、経営学部となりました。さらに、2005 年度からは〈経営学科〉と〈会計ファイナンス学科〉の2 学科体制を採用し、現在に至ります。
2学科に分かれてはいますが、「経営学」と「会計学」は相補の関係にあり、〈経営学科〉と〈会計ファイナンス学科〉もまた、いわば車の両輪のように存在しています。車輪がその役割を果たすためには、両輪をつなぐ車軸がなくてはなりません。そこで2018年度からは、カリキュラムを一新し、二つの学科をつなぐための車軸の役割を担う学部共通科目を設けました。これによって2学科の連携はますます密接で強固なものとなるでしょう。さらに学部共通科目の学修を基に、それぞれの学科でより専門的な知識を学ぶため、〈経営学科〉には「ビジネスマネジメントコース」「流通マーケティングコース」「国際ビジネスコース」「情報システムコース」の4つの コースを設け、〈会計ファイナンス学科〉には「アカウンティングコース」「ファイナンスコース」の2つの コースに加え、2018年度からは新たに「ビジネスデザインコース」を設置しました。この新コースでは会計データを活用して企業経営のあり方を考えるといった、経営学と会計学の両分野にまたがる学修が可能になります。
このような体系的なカリキュラムのもとでの講義に加え、経営学部では両学科とも、特にゼミ活動に力を入れております。自治体や企業との連携による学生のアイデアを活かした新商品の開発や、各種団体主催のコンテストにおける本学部学生の上位入賞、さらに2017年度には公認会計士試験に同じゼミから3名もの現役合格者を輩出するなど、その成果は着実に現れております。
また、経営学部では毎年12月に「Publication Festival(通称Pubフェス)」という名のプレゼンテーション大会を開催しております。この大会は、企画から運営に至るまですべて学生が主体となって行っているもので、毎年、30を越えるチームが参加し、日頃の研究成果を発表しております。出場者も年々増加しており、今では経営学部の年末の風物詩となっております。今年も開催します。観覧は自由ですので、学生たちの溌剌とした姿を実際にご覧いただければ幸いです。
愛知大学経営学部は、広い視野と豊かな教養を備え、経営学の専門的な知識を活かしつつ、実社会において主体的に活躍できる人材の育成を目指します。今後も学生が主体となって活躍できる勉学環境を整えるべく、改善に努めてまいります。