誰も知らないお話

会計ファイナンス学科の盛田です

 今,ブログとツイターが話題である。ゼミのホームページは設置しているが,写真入りのブログは書いたことはない。ブログは日記。小学生以降,さっぱり書いたことがない。日記を書いて,先生に見せるのはいやだった。

 このブログには学生諸君の父兄のアクセスもあるという。父兄の印象はとても大切だ。が,大学の先生には品格も必要だ。敢えて,写真入りではないが少しくだけた文章を書こう。

 さて,私が住んでいるのは常滑市である。常滑市と言えば,昔は競艇と常滑焼き, やきもの散歩道もある。いまはセントレア空港で有名な街である。愛知県で一番,財政的にピンチな市である。名古屋市よりもだ。消防職員の人員(定員300名)が100名も削減されたから相当の厳しさである。常滑市が財政的にピンチなことなど, 常滑市民以外,誰も知らない。

 半年ほど前,高校時代からの友人(現在は税理士:常滑市の監査委員)から,常滑市のために協力してくれないかという話があった。愛知県には37の市があるが。市には,市民が支払った税金が正しく使われているか経理処理の正しさをチェックするために,大体2名の監査委員がいる。一名は議員さんから選ばれる議会選出委員,もう一名は経理関係などの専門家。この人たちが1年に1回集まって総会を開く。これを愛知県都市監査委員定期総会という。昨年は犬山市,今年は常滑市が責任開催都市。このかたぐるしい名前の総会の存在などだれも知らない。130名も集合したことなど知らない。

 勉強してみたが,この監査委員制度はあまりうまく機能していない。この制度をイギリスの類似の制度にしようという動きがある。現実化しそうである。朝日新聞にもとりあげられていたが,中日新聞の260万の読者は誰も知らないかも。

 講演会での話はうまくいった。大学では学生を対象にした授業評価が実施されている。でも、学生は監査の専門家ではない。ところが、参加者は市の監査を実施している現場作業者である。講演の評価は手厳しい。皆に真剣に聞いていただいた。横見する参加者などはいない。成功成功!!!!!!会計ファイナンス学科から1名の先生の飛び入り参加があった。この先生曰く、先生の評価は5段階評価で4とのこと。水増しされていても、100点満点で75点ぐらいであろう。間違いなし。

 ところが,先日,愛知大学学部時代のゼミ恩師に久しぶりにお会いした。豊橋市在住の恩師のことなど,講演では言わなかったが,恩師曰く,『盛田君,愛知県都市監査委員定期総会で講演したんだって』と。

知多半島の真ん中から、豊橋まで伝書鳩が飛んでいったのかなあ~~~~~~~~~。いや違う。