研究内容
補完製品の競争と取引構造,プラットフォーム戦略,競争と協調のコーペティション戦略,アントレプレナーシップ
担当科目
経営学入門、ビジネス・エコノミクスⅠ・Ⅱ、経営戦略論Ⅱ、外国書講読、専門演習
プロフィール
これまで家庭用テレビゲーム業界の任天堂やソニー,アパレル業界のバーバリー(Burberry)や三陽商会などの流通・マーケティング戦略や経営戦略を研究してきました。これらの研究に限らず,皆さんとのインタラクションを通じて新たな研究にも挑戦したいと考えています。ちなみに,利用施設が休みでない限り,水泳と筋トレをそれぞれ決まった種類と量こなす生活を継続しています!
大北ゼミ (Ohkita Seminar)
研究テーマ
産業融合と⽇本企業の競争戦略: 変⾰の⽅向性
内容
企業経営は変⾰期を迎えています.情報技術⾰新によるオペレーションの効率化,製品の調達・販売をめぐるグローバル競争の激化,規制緩和がもたらす新たなビジネスチャンスの拡⼤といったことがらが,⽇本企業の競争環境となっています.新たな競争戦略やビジネスモデルの展開が,産業構造の⼤きな変化を促しています.
本演習では⽇本企業の競争戦略をめぐるさまざまなカレント・トピックスをとりあげながら,関連する産業組織や競争戦略の基礎概念と理論も学びたいと思います.演習では産業融合と⽇本企業の競争戦略のさまざまな実態をとりあげます.実態を知ることが,研究の出発点だといえるからです.しかし,実態をいくら忠実かつ詳細に把握し,記述・描写したとしても,それだけでは,我々の理解は深まりません.実⼨⼤の地図が地図としての機能を果たさないように,些末な事実を排除し,多様なことがらに共通する本質的な要因を抽出すること, すなわち,実態の「抽象化」が必要です.さらに,「実態はどうなっているのか︖」に続いて「なぜそうなっているのか︖」という因果連関で論理的に説明することができてはじめて,理解が深まることになります.すなわち,実態の「理論化」が必要です.競争戦略をめぐる「俗説」(世間の常識)には,実態に即していないもの,あるいは実態に即していたとしても,その説明が納得的でないものが多く⾒られます.
「研究は常識への挑戦」です.競争戦略に対する世間の常識の誤りを正すことに挑戦してみたいと思います.
本演習を通じて,産業融合と⽇本企業の競争戦略を研究したいという意欲のある学⽣を募集します.