名古屋城

こんにちは、古川です

雨が急に降ってきたり、不安定な天気ですね。

そんな中、名古屋城の調査に行ってきました。
石垣の調査です。

名古屋城の築城にあたって、石垣の石の調達は、日本全国20の大名に任されました。
石垣の場所ごとに分担が決められていたんですね。

それで各大名は石を切り出して持ってくるわけですが、もちろん自分の管轄の周辺から探すわけです。
そうすると、石垣の場所ごとに、積んである石のバリエーションが違うというわけです。
石の種類だけではなく、積み方の技術も異なるそうです。

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↑これは天守閣の東側です。天守閣は加藤清正の役割です。
ここらへんの石は、空襲による火災の影響でぼろぼろになっています。

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↑これは天守閣の西側。
写真右側の石垣で、右側が黒く、左側が白くてきれいなのがおわかりでしょうか?
これは、左側が1891年の濃尾地震で崩壊し、その部分を新しい石で再構築したためです。

石垣をしっかり見るだけでも、歴史の重さを感じることができます。
それにしても名古屋城は広く、石垣を見て回ったらめちゃくちゃ疲れました。。。

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↑この石垣は花崗岩の仲間です。上の方と下の方に黒くて長細いものが入っていますね。これは泥のかけらです。
これをみれば、三重県の熊野周辺の石だとわかります。実際ここは、紀伊の大名、浅野の役割でした。

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↑この石は砂岩です。タフォニと呼ばれる独特の模様から、海岸近くにあった石だとわかります。これはどこから来たんでしょうかね?