会計ファイナンス学科の齋藤です
少し遅くなりましたが,愛知大学経営学部の2010年度卒業生(今春3月の卒業生)の就職率が全国一だったことを報告します.
この夏に読売新聞社より発売されました「就職に強い大学2011」によると,日本の全大学の全経営学部の就職率を比べた結果,国公私立を問わず,愛知大学経営学部の就職率が87%で全国一だったそうです.
本学より下には,偏差値レベルでは本学より上位のR大学やY大学やH大学が並んでいます(詳しくは本紙を見てね).
この話を聞いたときは非常にびっくりしましたが,まだびっくりしています.本当かいな,と思いましたが,本当らしいです.
一般に,就職率というと2通りの計算方法があります.どちらの方法でも分子には「就職決定者」を用いるですが,一方では分母に「就職希望者」を用い,他方では分母に「卒業者(大学院進学者を除く)」を用いるのです.
前者の場合,就職を諦めて専門学校に通うことを決める学生が出る(出す)などすれば分母の「就職希望者」が減るため,分子の「就職決定者」が増えなくても,就職率が上がります.(分子が変わらなくても分母が小さくなれば分数自体は大きくなりますね)
後者の場合,就職が決まらない者は卒業させない,という手を取らない限り分母の「卒業者」が減りません.よって,就職率の向上は分子の「就職決定者」の増加を意味することになります.つまり,後者の就職率の方が大学の思惑を入れ難く,就職率の真の姿を反映していると言えるのです.
本学が全国一になったのは,後者の方式による就職率においてです.本学の学生は,随分と頑張ったんですね.私のゼミ生は昨年度は少なかったため,あまり頑張りを実感できなかったのですが,非常に厳しい環境の中,頑張っていたようです.ちなみに,私のゼミの就職率は100%でした.
なお,本学は当然ながら大学全体として就職活動をサポートしていますが,無理やりに学生を意に反した企業に押し込むような真似はしていません.
本学は歴史が長いのでビジネス界に卒業生がたくさんいます.この影響もあるかもしれません.しかし,昨年度の結果は主に学生達の頑張りによるものと考えています.
今年度も厳しい環境ですが,昨年度に続いて頑張ってもらいたいと思います.