古川です
蒸し暑いですね〜
6月の最初に、学会出張と調査のため、ハワイに行きました。
ハワイ島は現在、地震と噴火で大変な被害が出ています。島南東部の多くの道路は危険であるため封鎖されていました。
また通行可能な道路も、場所によっては火山灰が積もって白くなっています。火山ガス特有の臭いも強く感じました。
現在では、地面が割れて、そこから溶岩のしぶきが噴水のように噴き出し、それらが溶岩流となって東方向に流れています。
滞在中には、溶岩が島東部のカポホ湾に到達し、海に流れ込んでいました。溶岩が海に流入することを、オーシャンエントリーといいます。
ヘリコプターから、オーシャンエントリーを観察することができました。高温の溶岩が海に入るので、海水が急速に蒸発して、盛大に白煙をあげていました。
この周辺には住宅地がありましたが、次々と溶岩に飲み込まれています。
また夜に飛行機に乗った時には、赤熱する溶岩噴泉と溶岩流を観察することができました。溶岩の光は上空を照らし、雲は真っ赤になっていました。これは火映現象と呼ばれます。
今回は、学会出張と噴火が重なった偶然ではありますが、非常に貴重な経験をしました。このような経験を、今後の研究と教育に生かしていきたいと思います。