会計ファイナンス学科の盛田です。
さて,監査という仕事に携わるのが,公認会計士である。経営学部の入学生の中には公認会計士になりたいという憧れをもった1年生が相当数いる。たとえば,本学の資格支援講座の簿記3級の受講生は30名いるそうである。この受講生は受講料を支払っているのであるから、憧れ以上であろう。
入門ゼミは今年が初めての担当であるが,担当するに際して,何をテーマにするか,相当考えた。経営学部,特に普通高校出身の学生の中には,簿記を学習したいという希望をもった学生も相当数いる。ちょくちょく,通学中のバスの中で,学生たちが商業簿記の授業の話をしている。
勇気をもって,少し無謀だが入門ゼミのテーマにいきなりチャレンジ「日商簿記検定2級」を選んだ。目標は高い方がよい。富士山ほどは高くはないが,相当高い。
受講生は簿記を学習したことのない16名(ゼミ生は男女半々),4グループに分けて,まず工業簿記を学習している。私がテーマごとにテキストの内容(勘定記入は除く)を解説し,その後,受講生は練習問題にチャレンジし,グループごとに相互に協力して正解を出している。
14回のゼミで,総合原価計算の中ほどまで学習は進んだ。あと残るのは,標準原価計算とCVP分析である。来週が期末試験である。
一番困っていることは,開講が5時限目のため1年生が疲れており,早く家に帰りたがることである。駅まではバスで5分。授業が終わると,バス停が込み合い,ひどい時にはバスに乗るために30分も待たなければならない。こまったこまった。
対応策は,ゼミは授業開始のチャイムのなる5分前から初め,10分前に終わること。
学生たちは真剣に勉強している。
来年は小型のプロジェクターを用いて,もう少し効率的に入門ゼミを進めてみたい。目標は1セミスターで2級工業簿記の全部の消化である。