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玉置 光司 (TAMAKI, Mitsushi)

研究内容

最適停止問題(Optimal Stopping Problem)

担当科目

オペレーションズ・リサーチ、経営工学入門、確率の基礎、確率の応用、外国語講読、専門演習

プロフィール

1949年1月31日生まれ。大阪大学基礎工学研究科卒業(工学博士)。好きな言葉の一つ
”Student is not a bottle to be filled but a lamp to be lit”。

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玉置ゼミ (Tamaki Seminar)

研究テーマ

不確実性と情報

内容

「不確実性」とか「情報」という言葉が世間で広く用いられるようになったのは30年程前からのことと思う。今日ではこれらはあまりにもありふれた言葉になってしまったが、時代のキーワードであることに変わりは無い。ここ数年、金融工学やゲームの理論に特化してゼミを進めてきた。これらは不確実性、情報に深く関わる問題で、経営、経済に直結した問題でもあるのでゼミのテーマとして適切と思って選んだが、卒論を書く人が毎年2、3人という状態が続き、その点ではあまり芳しい結果ではなかった。
そこで、今回からは出来る限り多くのゼミ生に積極的に卒論を書いてもらうよう、自分でテーマを選んでもらうことにした。ただし、「不確実性」と「情報」をキーワードとすること。例えば、(1)確率論、(2)統計学、(3)オペレーションズリサーチ、(4)ゲームの理論、(5)金融工学等から選ぶことになるであろう。
ハッキングは「偶然を飼いならす」という面白い本を書いている。その中で、「20世紀物理学の概念史で最大の出来事は「この世界は決定論的ではない」という発見である。因果性概念は長いこと形而上学の要塞だったが、それが崩れた、あるいは少なくとも傾いたのである」と述べているように、不確実性という概念が学問の世界で市民権を得たのは、20世紀あるいは早く見積もっても19世紀後半と言ってよい。ハッキングは次のようにも言っている。「非決定論が優勢になるほど、制御可能性が高まっていくというパラドックスである(略)。自然はその根底では決定論には還元されず確率的であることを当然視しているが、まさにこの発見こそが、自然の成り行きに干渉しそれを変化させる我々の能力を無限に拡大させたのである」と述べている。すなわち、確率法則、統計法則が社会的事象を記述するだけでなく、説明し理解するためにも使用され偶然は飼いならされたと、ハッキングは述べている。我々もそれについて学ぼうではないか。